ごあいさつ

 

扇子屋是文

代表 宮坂由利子

 

師匠である荒井修氏は浅草の老舗『荒井文扇堂』の四代目。

是文は、荒井修氏に独立を許された唯一の弟子。

 

荒井師匠は、江戸文化に精通し、粋を知り尽くした生粋の扇師。

市川團十郎さん、中村勘三郎さん、坂東玉三郎さんなど、多くの歌舞伎役者からの依頼で舞扇子を作っていました。

 

師匠の仕事を見て、考え方や立ち振る舞いを身近に触れ、江戸扇子の絵師としての技術だけではない“粋”を感じ、

いつしか作品にも江戸の粋を埋め込むことができるようになりました。

荒井師匠の亡きあと、独立を許されながらも、文扇堂の扇絵師として筆替わりをしてきました。

 

師匠に「独立していい」と言われてから一二年の歳月が経ちました。

 

新しい時代の年号が『令和』だと知ったころに、

「複雑で、難儀な世の中だからこそ、

粋に、おしゃれに、この時代を乗り切る人の側にいられるような“本物の江戸扇子”を届けたい。

私も新しい一歩を踏み出そう。」

そう決意しました。

 

― 歌舞伎で使う“粋”な舞扇子の扇絵師が描く扇子 -

自分のために、大切な人のために、是文の江戸扇子に巡り合っていただくことを

心より願っております。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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